全空連のオリンピック対策本部の特別顧問に就任した三宅さんは、役員席で忙しそうに立ち回っていた。同期の篠ケ谷君も観戦に来ている。
席は2番目であり、TVの2次元映像と異なり、臨場感がある。アーナンの演武最初の吐き出す息までがはっきりと聞こえるほどだ。
形の判定は、相変わらず“旗判定”であり、判定方法の改革を急ぐ必要がある。5人の審判が、どちらかの選手の旗を挙げるのは、判定に透明性がないと指摘されている。そこで、東京オリンピックでは、判定は、点数に変更される。技術点と出来栄えの競技点の20満点で競う。
この大きな改革には、審判の主観の入った判定を排除せねばならず、減点、優位性の数値化が必要であり、審判の訓練と経験に時間を要する。
組手の判定は一瞬であり、ビデオ判定が採り入れられていた。 寸止めゆえに実に判定は難しいものがあり、判定が覆り勝敗を左右した試合が幾つかあり、これも審判団の技量を上げなければならない。2分という短い試合時間で、ビデオ判定で流れは止まるが、止むを得ない手段と思う。
”形”が実戦にも通じることを、見事に演舞していた。和道流独特の基本組手の応用のようなものである。
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