2018年10月20日土曜日

空手世界選手権(11月)の前哨戦を観戦

1014日にプレミアリーグ東京大会が行われる東京武道館に行った。来月のスペインでの世界選手権の前哨戦として世界のトップ選手が参集している。
全空連のオリンピック対策本部の特別顧問に就任した三宅さんは、役員席で忙しそうに立ち回っていた。同期の篠ケ谷君も観戦に来ている。
 席は2番目であり、TV2次元映像と異なり、臨場感がある。アーナンの演武最初の吐き出す息までがはっきりと聞こえるほどだ。

形は、男女ともに清水、喜友名選手が見事な技で優勝した。女子は清水選手が、世界ランク1位のスペインのサンドラ選手に4対1の判定で圧勝した。銅メダルは2つとも日本。男子はメダル全てを独占した。

形の判定は、相変わらず“旗判定”であり、判定方法の改革を急ぐ必要がある。5人の審判が、どちらかの選手の旗を挙げるのは、判定に透明性がないと指摘されている。そこで、東京オリンピックでは、判定は、点数に変更される。技術点と出来栄えの競技点の20満点で競う。
この大きな改革には、審判の主観の入った判定を排除せねばならず、減点、優位性の数値化が必要であり、審判の訓練と経験に時間を要する。

課題は組手である。男子は期待の荒賀選手が、世界ランク35位の格下のカザフスタンの選手に負けてしまった。西村選手も準決勝で世界4位のイタリア選手に負けてしまった。女子も大エースの植草選手が、決勝でフランスの選手に敗れた。消える中段突きも世界で研究され尽くしている感がある。

組手の判定は一瞬であり、ビデオ判定が採り入れられていた。 寸止めゆえに実に判定は難しいものがあり、判定が覆り勝敗を左右した試合が幾つかあり、これも審判団の技量を上げなければならない。2分という短い試合時間で、ビデオ判定で流れは止まるが、止むを得ない手段と思う。

今回面白い競技があった。空手の“形”が素人には、“踊り”のように受け取られるので。実際に二人の敵が次々と攻撃を仕掛けて、“形”の技で防御し倒す技を競うもので非常に見応えがあった。
”形”が実戦にも通じることを、見事に演舞していた。和道流独特の基本組手の応用のようなものである。

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