2018年9月25日火曜日


五十嵐健治先輩(S42)が、国立新美術館で101日まで行われている新制作展に入選している。
主催の新制作協会は、自由と純粋さを標榜し82年の歴史があり、他の団体と比較し、厳選され権威のある展示会である。先輩は、12回も入選している。

早速、921日に篠ケ谷君と出向き、先輩は受付で待ち受けていただいた。
絵画は、300号の巨大なもので、題名は“巣 冷蔵”である。モチーフが、さっぱりわからないで眺めていると、協会の松木会員という眼力の高そうな方が、五十嵐先輩に話しかけてきた。 「最近は新制作らしさが少なくなってきたが、今年は2点非常に良い作品があった。冷蔵庫の発想は素晴らしい」と褒めていた。


五十嵐先輩には、「問題提起のテーマだ、北海道の震災を考えてみろ」と説明され、ようやくなんとなくモチーフが浮かび上がってきた。何気なく赤色が見えたので質問すると、下地に補色を使ったものだと言われ、その下地効果が微妙なグラデーションを醸し出している。昨年は、“巣 領域Ⅱ”1昨年は“巣 領域”で入選しており、コンセプトは一環していた。 先輩に、展示場全体にわたり、絵画、彫刻、そしてスペースデザインを案内していただいた。

会場の片隅の喫茶店で、絵に対する取り組みを伺ったところ、幼くして雑誌などに掲載され、己の画才に目覚め、また好きであったという。しかし、工学部を専攻し、企業生活では、崩壊前のソ連、戦争直前のイラクのバスラ駐在など過酷な体験をしていたが、絵心は捨てられず、通信で美術大学を短大から編入し6年かけて卒業している。
家業の為に企業を早めに退職し、十分な自由になる時間ができ、花が開いたと思われた。
芸術の秋を充分に満喫した1日であった。

新制作展観賞と一時帰国の同期歓迎会

 伝統もあり厳しい審査で定評がある新制作展で、五十嵐健治先輩(s42入学)が連続16回入賞の偉業を成し遂げた。 今回の作品のモチーフは、やはりハチであり、タイトルは ”Where's been hive” とし、200号の大作である。 右側の巨大なハチが、俯瞰的に時代環境...